平成17年7月23日
初めて静岡新聞にタマムシの記事が載りました
思わぬところから電話
韓国・ウルサン市のテレビ局、ウルサン文化放送から電話がありました。
韓国の古墳から出土した1500年前の玉虫装飾馬具を複製するにあたり、玉虫の羽根が必要だという。
韓国には玉虫が殆どおらず、日本でいたるところ探していたが、400匹しか集まらなかった。目標は3000匹なので、協力して欲しいとの依頼がありました。3000匹は無理だがと、これまで貯めていた羽根1000枚を無償で提供しました。
馬具の複製を作る
馬具は日本の玉虫厨子と同じ技法で作られている。しかも玉虫厨子より製作が早い。新羅百済の時代 盛んな交易を背景に半島から日本に渡った人々が玉虫を持ち帰ってみごとな工芸品を作り、後に技術を日本に伝えたのであろうか?玉虫がつむぐ歴史のロマンだ。
私が提供した玉虫の羽根を使った馬具は韓国の人間国宝(崔光雄)の手で複製され 国立慶州博物館で2006年4月に披露されました。
除幕式に招待される
招待された私は、博物館長や崔氏らと除幕式の幕を引く栄誉に預かり、(玉虫博士)と紹介されました。
2011.6日韓合作映画「海峡をつなぐ光」
藤枝で全国初上映
みどりの輪は、タマムシの羽根を並べたものです
芦澤所長が貯めていた玉虫の羽根1000匹分が、
海を渡り、韓国の装飾馬具に使われ、復元に成功したのと、
偶然にも同じ頃、日本でも、法隆寺の玉虫厨子の復元プロジェクトが進んでいたそう。
映画は、両国の玉虫を使った復元プロジェクトについての
ドキュメンタリー映画。
芦澤博士も出てくるんです。
2013.6日韓合作映画
最も最近の新聞は、朝日新聞の天声人語2019.9.18
取り上げられました。
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平成の玉虫厨子
飛騨高山にはキトクな人がいるものです。中田金太というかたが、大枚をはたいて、職人の技を残したいと玉虫の厨子を2台作るよう職人集団に呼びかけたそうです。
それに答えて、一流の職人が4年あまりの歳月をかけて製作した平成の玉虫の厨子は1つは法隆寺に奉納され、もう1つはここ飛騨の高山の茶の湯の森にあります。
製作に当たっては、宮大工、黄綬褒章受章者、玉虫の羽根を押さえる透かし模様の金具など、特殊技術者の才能の結集により完成しました。
ビデオの説明を聞くと、いかに大変な作業だったかわかり、改めてこの作品の素晴らしさに感嘆します。
玉虫厨子のどこにタマムシが使われているか
柱、しきい、かもい、などの外から見て 垂直面部分に玉虫(やまとたまむし)の羽根を張り付け、その上から、透かし模様の、金めっきした銅板で羽根を押さえていて、透かしの間から玉虫の羽根が見える、という構造です。
タマムシを使った抹茶茶碗
飛騨高山の茶の湯の森に行き、平成の玉虫の厨子と工芸品を見てきました。何しろ 玉虫の羽を5mm角に切ったものを並べて貼ってゆく作業の恐ろしく緻密で気の遠くなるような根気のいる様子をビデオで拝見して恐れ入りました。グリーンの色は 玉虫の羽を張り付けてあります。部位により微妙に色の変化がわかります。黒は漆 金は高蒔絵で 茶碗の中は研ぎだし。茶碗にタママシの羽根を埋め込んであります。
タマムシはエノキの葉を食べます。
オオムラサキもエノキの葉を食べます。
それではこの2種類の虫を一緒に飼ってビオトープのようなものができないだろうか?
そんな場所を作って人を呼ぶことができる場所、街づくりができないだろうか?
そしてタマムシの後継者ができないだろうか?
夢を語るブログ
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